病院で血液検査をした際、「あー、ちょっと貧血気味ですね。」等と言われた経験はないでしょうか。
病院ではどのように血液検査をして貧血かどうかを判断しているのでしょうか。
ヘモグロビンの濃度
貧血の判断は、血液中のヘモグロビンの濃度が正常の範囲以下に達しているかどうかで決まります。
ヘモグロビンの基準値としては次のようになります。
- 成人男性:14g/dL未満
- 成人女性:12g/dL未満
- 妊娠中 :11g/dL未満
- 高齢者 :11g/dL未満
(ヘモグロビンの濃度単位 g/dL:グラム・パー・デシリットル)
妊娠中で胎児に血液を供給する妊婦さんの他、血液の生産能力が低下する高齢者の方は低めの基準値となっています。
ヘモグロビンが基準値よりも低い場合の主な疾患とは?
検査の結果、ヘモグロビンの濃度が基準値よりも低かった場合、どのような原因があるのでしょうか。もちろん体調による一時的な異常値もありますが、鉄分不足の鉄欠乏性貧血の他、再生不良性貧血や出血性貧血、溶血性貧血、悪性貧血など様々な疾患の可能性も否定できません。
逆に、基準値を超えてしまうとどうなってしまうのでしょう。
ヘモグロビンの濃度が薄いと、貧血の診断を出されてしまいますが、逆に高いからといって安心!なわけではありません。多血症という赤血球の増多症だったり、嘔吐や下痢などによる脱水症状でも基準値を上回る事があります。
貧血の基準値って
ヘモグロビンの基準値が分かる事で、基準値より低すぎず高すぎず、バランスのよい血液を保つ事が大切だという事がわかりました。ヘモグロビンの数値といっても、あまり身近に感じないし、頻繁に目にする事もないように思いますが、平均的な数値を把握しておく事で対策もできますし、自分の身体の状態を知る事も大切だと思います。