毎年、冬が終わるのと同時に、ぴったりとなくならず残ってしまうのが、灯油。
結局そのまま放置して、次の年「さあ、灯油を買おう!」と思い、ポリタンクを見ると、去年の灯油が残っている!そんな経験をされる方も、多いと思います。
ここでは、古くなった灯油の処理方法をご紹介します。
ごみとして捨てて大丈夫?
ネットで灯油の捨て方を調べると、「新聞紙にしみ込ませて燃えるゴミとして出せる」という方法が見られます。料理用の油を捨てる方法と同じように捨てる、ということですね。
しかし、これは法律で禁止されています。
灯油は第四種危険物で、取扱いに注意の必要な「危険物」となり、発火の恐れのある特殊な液体となります。
去年の灯油、次の年使えるの?
前の冬の最後に買った灯油が3月、次の冬11、12月に使う、つまり8,9か月灯油を保管していたとして。これは灯油の保管状態によって、かなり変わります。
「保管状態の悪い変質した灯油は使わないで」と、国民生活センターは注意喚起しています。
確かに、質の悪い灯油は石油ストーブ、ファンヒーターの故障の原因となります。
それで、灯油を変質させずに正しく保管することが大切です。
ポイントは…。
◎灯油専用のポリタンク、赤、青のものを使う
◎日光は厳禁!日の入らない、涼しい場所、物置などで保管
これをきちんと守れば、次の年も大丈夫だそうです。
心配な方は、使う前に灯油が変質していないか、確認しましょう。灯油は通常、無色透明です。
変質灯油は黄色、茶色になっています。透明なコップに水と灯油を注いで、背後に白い紙をあててみましょう。灯油に少しでも色が付いていれば、変質灯油です。また、色が無色透明でも、酸味の強いにおいがするなら変質している可能性がありますので、使わないほうが良いでしょう。
灯油の正しい処分方法!
間違いのない灯油の処分方法は、ガソリンスタンドに持ち込むことです。
そうはいっても、全く知らないガソリンスタンドにお願いするのも気が引けるもの。ガソリンを入れに行ったとき、または灯油を買いに行ったとき、そのついでに古い灯油の処分ができるか尋ねて、お願いするのが無難な方法かもしれません。
または、ストーブで燃焼させて残さず使い切ってしまいましょう。
春雨の時期、梅雨の時期にストーブを使って、洗濯ものを乾かして使い切るのはいかがでしょうか。
古くなった灯油、どう処分するの?ゴミとして捨てても大丈夫?次の年使ってもいいの? 正しい処分方法!
- 新聞紙などにしみ込ませてごみとして捨てるのは、禁止されています。
- 去年の灯油は、保管方法が正しければ使うことが出来ます。使う前に変質していないか確認しましょう。
- 残った灯油を処分したい場合は、ガソリンスタンドにお願いするか、すべて使い切ってしまいましょう。