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春になって暖かくなって気持ちいいな…という頃にやってくる、黄砂。

春かすみ、おぼろ月という言葉のように、風景がちょっとかすみがかっているくらいでしたら、昔からある春の風景として風情があっていいですが、洗濯物や車が汚れるようでは、困ってしまいますよね。

ここでは、春に黄砂がたくさん届く理由、健康被害を最小限にするためにできることをご紹介します。

 春先に中国の砂漠地帯で起こる大きな砂嵐

中国の黄砂が発生する地域、タクラマカン砂漠、ゴビ砂漠、黄土高原は、冬の間は非常に寒く、地面も凍り、もちろん植物は育たない環境です。

冬はこの一帯が高気圧に覆われて、強い風が吹くことがないのです。

しかし、春になると気温の上昇に伴い上空で低気圧が発生するようになり、地表の凍土も溶けて、植物もないような状態ですから、砂嵐が起こり、砂が上空に上げられます。

上空の大気ではるばる日本に運ばれる黄砂

Sand_storm_in_Salmiya,_Kuwait

日本がある中緯度の上空は、いつも西から東に流れている偏西風がふいています。

日本の夏の間は、偏西風は日本を覆う高気圧に押されて日本の北に行ってしまいますが、秋から春は偏西風が中央アジアから日本の上空を通るそうです。

この偏西風は、ジェット気流とも言い非常に速い速度で流れています。

黄砂はこの偏西風に乗って、なんと4日程度で日本に着くそうです。

それで、黄砂は春先の強風によって上空に上げられ、その後偏西風に乗ってはるばる日本まで来るのでした。

黄砂の健康被害から身を守る!

黄砂の砂は非常に細かく(直径4㎛)、なんとスギ花粉(直径20㎛)よりもはるかに小さいのです。

様々な鉱物の粒子を含んでいるだけでなく、大気汚染の原因になっているといわれている有害物質を含んでいます。

当然マスクをするといいのですが、花粉より粒子が小さい黄砂を防ぐには、風邪用のウィルスを通さないマスクを使用するのがいいでしょう。

また、黄砂のひどい日は大気汚染がひどい日であるといえますから、なるべく外出を控え、洗濯物も外に干さずに部屋干しにすると、黄砂の洋服への付着を防げます。

また、窓から室内に黄砂が入ってきますから、部屋の窓をあまり開けないようにしましょう。

黄砂の時期はなぜ春なの?その理由と被害を最小限にするためにできること!

春先に中国の砂漠地帯で強い風が吹き、それが砂嵐となって上空高く黄砂を上げます。

上空には偏西風(ジェット気流)が中央アジアから日本に流れていて、これによって黄砂が日本まで運ばれます。

黄砂の粒子は細かいので、マスクはウィルスを通さないものを、洗濯物は部屋干し、窓からの黄砂の浸入を防ぎましょう。