熊本地震のニュースを、連日耳にしますね。
日がたつにつれ、その原因というのも明らかになってきました。
政府の地震調査委員会は、「日奈久断層帯」がずれて地震を引き起こした、という報告をまとめました。
18㎞に渡って60㎝ずれている、という解析結果もあります。
それを考えると、活断層がある関東にもいつ地震が起きてもおかしくありません。
ここでは、関東の地震の可能性についてみてみましょう。
1年前の政府の地震調査委員会の調査結果、覚えている?
この調査では、関東の活断層が引き起こす地震の発生率を、地区別に出していました。
主な活断層に加え、短い断層、地下に埋もれた断層など合計24の活断層が調査対象となりました。
この結果、とても恐ろしい数字が出ていたのですが、覚えていますか?
今後30年以内に、関東近辺でマグニチュード(M)6.8以上の地震が起きる確率は、50~60%!!
この結果が出たときは、「そうなんだ…」という程度の感想だったかもしれませんが、熊本地震が活断層のずれて実際に起きてしまった今、見逃せない調査結果です。
歴史で見る!関東地震の確立
歴史を紐解いてみると、一定の間隔で関東には大地震がやってきているのが分かります。
有名なところでは、1703年の元禄関東地震、1923年の関東大震災があります。
これらは特別大きな地震で、元禄地震はM8.2、関東大震災はM7.9の本震、M7.2、M7.3の2回の余震と、なんと10分以内に3回の大きな揺れがあったことが知られています。
東京大学地震研究所の平田直教授は、「明治末期からの100年間に南関東でM7以上の地震が5回起きたという事実がある。単純平均で20年に1度起こる」とコメントしています。もちろん、必ず20年に1度、等間隔で地震がやってくるわけではありませんが、今後、確実に大きい地震が来る!と思っていたほうがよさそうです。
関東地震への備えを今すぐ!
ついつい後回しになってしまいがちな、地震への備え。
熊本地震は、そうもしていられない、ということを教えてくれました。
1人暮らしで、近所に親族が住んでいないならなおさら!
最低限、家族と災害時の避難場所は確認しておきましょう。水も普段から多めに買っておくようにしておくと、自然と水の備蓄になります。いざという時に持ち出したいお金、通帳類、大事な書類は、わかりやすい場所にしまって、すぐに持ち出せるようにしましょう。
今からできること、たくさんありますので備えをしておきましょう!
いつ来るかわからない!?関東への地震にも備えをしておきたい!
去年の地震調査委員会の結果で、関東近辺でM6.8以上の地震の起きる確率は、50~60%!
関東近辺は、昔から一定間隔で大地震が起きていますので、この先大きい地震が起きる可能性がある
今こそ、家族と災害時の避難所の確認をし、備蓄も一から見直してみましょう。