困る女子

「最近貧血がひどくて…。」と言う友人がいると、ついつい「鉄分不足じゃないの?レバーとか食べないと!」と言ってしまうのは私だけではないはず。「貧血=鉄分不足」は意外と皆様ご存知の対策方法です。しかしなぜ鉄分が必要なのか、その働きは何なのかまでは案外知らない方も多いのではあにでしょうか。

なぜ「鉄分」が必要なのでしょうか。

貧血の原因として一番多く上げられる症状の正式名称は「鉄欠乏性貧血(てつけつぼうせいひんけつ)」と言います。その名の通り鉄分が欠乏している為の貧血です。指をケガした時に思わずペロッとなめると鉄の味がした事はありませんか?血液の中にはヘモグロビンという血色素がありますが、「鉄」は血色素を構成する必須成分の大切な一部なのです。この鉄が酸素や二酸化炭素と結合する事で、私たちの体内を酸素が巡り、臓器が正常に働く事ができるのです。

鉄分を効率よく吸収するにはどうすればいいのでしょう。

レバー
身体にとっても「鉄分」が必要不可欠な栄養素だという事はわかりましたが、実は鉄分は身体には吸収されにくい成分で有名です。鉄分を上手に取り入れる方法の一つとして、一つ目は「ヘム鉄」を十分にとる事です。レバーなどの動物性商品には「ヘム鉄」という吸収しやすい鉄分が豊富です。積極的にとるようにしましょう。また、ビタミンCやタンパク質、クエン酸やリンゴ酸と一緒に取ると吸収を促してくれます。

 

「鉄」の吸収を妨げる成分。

せっかく意識して鉄分をとっても吸収を妨げる物を一緒に取っては意味がありません。意外と知られていないのが、鉄分を取る為に食べているはずの「ほうれん草」です。ほうれん草の「灰汁」には鉄分の吸収を妨げる働きがあるので、しっかりと灰汁抜きをして食べましょう。また、食物繊維の取り過ぎも鉄分の吸収を妨げてしまう恐れがあります。

 

まとめ

血液の成分に鉄が含まれている事から、「鉄分不足だよ=血液足りてないよ」という事が成り立つので、やはり多くの人が使う「鉄分取らなきゃ」の考えはほぼ正解でした。しかし臓器や体内の不調から来ている貧血もあるため、全てを「鉄分取りなよ」で片付けるのではなく、「あまりにも優れなかったら病院へ言った方がいいよ。」の一言も付け足しておきたいですね。