子供の頃にはやりましたね、りんご病。
ほおが、リンゴのように真っ赤になったのを覚えています。
実は、今でも5年に1度の周期で、定期的に流行しているのだそうです。
ここでは、大人がなったときのりんご病の症状、対処法などについてみてみましょう。
大人のりんご病の症状は、ほおが赤くならない?
子供がかかると、ほおがりんごのように赤くなることから、りんご病と名付けられたのですが、大人がりんご病になっても、ほおが赤くなることはありません。
しかし、大人がかかると重症化しやすく、以下のような症状が出ます。
- 38℃以上の熱が出て、めまい、吐き気、だるさを感じる
- 2~3日で熱は下がるが、だるさが残る
- 腕や腿に湿疹が表れる
- 指、手首、ひざ、肘、腰などに強い関節痛が出てくる
中でも関節痛はかなり強く、歩行困難になる人もいるほどです。
大人の場合は、初期症状だけでは、なかなかりんご病と診断されにくく、ほかの病気と間違えられやすいのです。
それで、症状を細かく伝える、りんご病の子供が身近にいる、などの情報をきちんと伝えるようにしましょう。
妊婦さんは特に注意が必要!
りんご病の原因、ヒト・パルボウイルスB19は赤血球のもととなる「赤芽球」という細胞を破壊しますので、一時的に赤血球の生産を止めてしまいます。
これが、妊婦さんに生じると、胎児に血液の供給がうまくいかなってしまいます。
また、胎盤を通して胎児も感染してしまうこともあり、そうなってしまうと胎児の赤血球が減少して、胎児貧血になってしまいます。
この胎児貧血がひどくなると、「胎児水腫」というむくみが起こり、死亡してしまうこともあります。
妊娠20週を過ぎると、りんご病に感染しても「胎児水腫」が起こりにくい、と言われていますので、妊娠20週以下の妊婦さんは、特に感染に気を付けましょう。
りんご病の予防のためにできること!
りんご病には、ワクチンや特定の薬がないので、インフルエンザのように予防接種はできません。
また、りんご病は感染者の咳やくしゃみなどで飛沫感染、接触感染していきます。
潜伏期間が7~10日と長いのも特徴で、その間にウィルスをまき散らしてしまうことも。
それで、マスクを常につけること、手洗いの徹底が大切です。
特に、手洗いは石鹸を使って細かいところまでしっかりと洗いましょう。
また、りんご病にかかっている人に近づかないようにします。
これらを徹底することで、感染を防ぐことができます。
流行しだしたら子供だけじゃない大人も注意したい、りんご病!その症状と対処法は?妊婦さんは特に注意!
大人のりんご病は、高熱、だるさ→湿疹→関節痛という症状が出ます。
20週以下の妊婦さんは、りんご病に感染すると流産してしまう可能性が高くなりますので、特に気を付けましょう。
りんご病は飛沫感染、接触感染しますので、マスク着用、手洗い徹底、感染者に近づかないようにしましょう。