日本ではまだまだ珍しい、事実婚。
ヨーロッパでは一般的に受けられていて、例えばスウェーデンでは男性と暮らす女性の、何と40%以上が事実婚なんだそうです。もちろん各国の法律の事情も異なりますから一概に比較することはできませんが、こんなにも事情が違うんです。
では、日本での事実婚と法律婚の違いとは?そのメリットとデメリットとは?ここでざっとおさらいしましょう。
簡単におさらい!事実婚とは?
婚姻届を出していなくても、2人の夫婦としての認識がある、夫婦生活の実態がある、ことが事実婚です。以前はよく、内縁関係という言葉が使われていたのを覚えている方もいるでしょう。
法的に婚姻関係になくても、最近は法的に一定の権利を認められる場合があります。
いくつか挙げてみると…。
- 浮気、不倫は不貞行為
- 日常の家事責務の連帯
- 内縁解消による損害賠償
- 遺族補償年金の受給資格
同棲しているカップルより、法的な保護を受けることができます。
確かに便利なところもある…!事実婚のメリットとは?
- 姓を変える必要がないので、氏名変更手続きの必要なし
- 対等な関係を築きやすい
- 相手の親から○○家の嫁、婿という見方をされない
- 仮に事実婚解消になっても、戸籍に罰はつかない
日本では大半の女性が結婚した時に相手の苗字に替えますが、これ、その後すごく大変!
独身時代に作った免許証、クレジットカード、銀行口座の名義、その他あらゆるものの氏名変更をしなくてはならず、時間が獲られ、お金がかかることもあります。
そう考えると、事実婚にも一定のメリットのあることがわかります。
事実婚のデメリット!日本では事実婚には、法律婚と同じ権利が認められていない…。
- 事実婚の二人の間に生まれた子供は、「非嫡出子」となる。
- 夫婦間で相続権がない
- 遺言で相続できたとしても、高い贈与税がかかる
- 生命保険の受取人に指定できない
- 税金の配偶者控除を受けることができない
法律面で、特に相続など金銭面で、事実婚はどうしても不利になっていますね。
特に、子供ができたときにそれが顕著になります。事実婚の二人の間に生まれた子供は「非嫡出子」となり、父親の認知がない限り相続権が認められません。そのため子供ができると届を出す夫婦も多いそうです。
知らなかった!事実婚と法律婚の違いとは?知っておきたい!事実婚のメリット、デメリットとは?
婚姻届を出していなくても、2人の夫婦としての認識がある、夫婦生活の実態がある、のが事実婚です。
事実婚の一番のメリットは、苗字の変更の必要がないこと。
事実婚の一番のデメリットは、二人の間に生まれた子供が「非嫡出子」となってしまうこと。